貝ボタンをもっと知る。-貝ボタン工場へ。-【オリジナルのシャツに向けて】

貝ボタンをもっと知る。-貝ボタン工場へ。-【オリジナルのシャツに向けて】

 

前回の記事で、

シャツのボタンをどうするか考えたとき、

貝から作られた

天然素材のシェル釦にする。

そんなような事を紹介しました。

 

前回の記事はコチラ
→ http://mtatkk.com/blog-entry-13721.html
オリジナルのシャツを作る。

貝ボタンを使いたい。

それなら、

次にすべきアクションは何か。

簡単に決まりますよね?

 

 

そうです。

 

貝ボタンの生産地へ行く事です。

 

 

日本において、

貝ボタンの産地はどこかご存知ですか?

 

それは、奈良県なんです。

と、いう事で、

奈良県は貝ボタンの産地「川西町」へ行ってきました。

 

近畿鉄道で

大和西大寺駅と大和八木駅の間くらい。

大和西大寺駅から

電車で南へ20分くらい。

 

 

川西町1
結崎駅で下車。

ここに川西町はあります。

 

それにしても、

何故、貝ボタンの産地が奈良県なのか。

 

貝といえば海。

しかし、奈良県は海に面していません。

詳しく紹介しているページがあるので紹介します。
→ http://web1.kcn.jp/kawanisityou-syoukoukai/button/index.html

明治20年頃、

ドイツ人の技術指導により

貝ボタンの製造が神戸で始まり、

それが、

明治38年頃に奈良へ。

当初は、

家内工業の形で農家の副業として採りいれられ、

その後、

製造工程の飛躍もあり、

全国一の生産を記録するほどに成長しました。

 

↑との事です。

※だいぶ簡単にしたので、

詳しくご覧になりたい方は、

こちらへアクセス。

→ http://web1.kcn.jp/kawanisityou-syoukoukai/button/index.html

 

貝ボタンの産地となった川西町へ到着。

川西町商工会の吉岡さんの案内で、

訪問させて頂いたのは2社。

株式会社トモイ さん

阪本才治商店 さん

 

色んな話を伺う事ができましたし、

両社 両社長とも、

気さくで本当に人柄の良い方でした。

貝ボタンの生産現場も

見学させて頂けたので、

紹介します。

データが混在してた為、

順番がおかしいかもですが…..

 

川西町2
持参した私物のシャツ

古着から新品。

イタリア製から中国製。

シルク100%、綿シルク、リネン100%に綿100%

0円のものから数千円、3万円、10万円のもの。

 

それらを見てもらい、

ボタン選びのアドバイスを頂きました。

※ちなみに、持参したシャツの中で、

過去にブログで紹介した事のあるものはこれら。

 

 

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MARIA SANTANGELO (マリアサンタンジェロ)
リネン チェック柄 長袖シャツ
→ http://mtatkk.com/blog-entry-13422.html

IMG_0471
LORO PIANA (ロロ ピアーナ)
コットンシルク ストライプシャツ
→ http://mtatkk.com/blog-entry-13494.html

 

 

 

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ERRICO FORMICOLA (エリコ フォルミコラ)
コットンチェック ボタンダウンシャツ
→ http://mtatkk.com/blog-entry-13608.html
川西町3
複数の円形にくり抜かれた白蝶貝(手前)と、

高瀬貝(白蝶貝のひとつ奥)。

ここから、工場内の写真・動画です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

川西町4
川西町5
ボタンに穴を開ける機械。

貝釦に穴を開ける作業工程を

「窄孔(さっこう)」と言うそうです。

固い貝に穴を開けるため、

針はよく切れるように研ぎ、
きちんとメンテナンスをしなければいけません。

 



 

プラスチック製ボタンよりも

遥かに固い貝ボタンに、

テンポ良く穴が開けられています。

 

何もなされていない貝釦の原型である材料を

ボタンの形に彫る工程

「型付け」



 

固い貝を一瞬で削り、

ボタンらしい形に仕上げています。

他にも多くの工程を経て、

最後の作業、検品へ。

作業工程の最後は、

人の手によって検品されます。

 



1等品か2等品かを、

ひとつひとつ手作業で選り分けます。

経験に裏付けされたスピードを要する作業。

 

貝ボタン比較1
そうして完成した貝ボタン。

生産背景を知る事で、

より貝ボタンを好きになりました。

 

少し前でも触れましたが、

持参した私物のシャツを複数見てもらい、

ボタン選びのアドバイスを頂きました。

そして、ご好意により、

僕が理想とする貝ボタンの候補となりうるものを

いくつかサンプルで分けて頂きました。

 

本当にありがとうございます。

 

 

高瀬貝
貝ボタンとして

一般的に使用されている

高瀬貝製のもの。

 

高瀬貝1

高瀬貝2


 

ベージュがかった色味。

優しい雰囲気を持っています。

 

 

 

 

白蝶貝
高級なシャツでは

ほぼ使用されている

白蝶貝製のもの。

 

 

白蝶貝1


 

 

白蝶貝2


 

高瀬貝製のものよりクリアな白さ。

高貴な印象。

 

比較するとこう。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

貝ボタン比較1
左が高瀬貝ボタン

右が白蝶貝ボタン

光の反射の具合で、

白蝶貝の方が白く写り過ぎてるかもです。

 

さて。

今回サンプルを頂いてわかったことがあります。

私物のシャツでは、

ほとんどが白蝶貝のボタンであるという事もあり、

正直、オリジナルシャツに使う貝ボタンを

はじめは白蝶貝で考えていました。

 

でも、

高瀬貝のものでも

質が高ければ十分美しいんですよね。

一般的なのは貝ボタンの高瀬貝。

それは、価格的にも優しいから。

(↑普通のポリの釦の事を考えたら十分高いです。)

 

白蝶貝は、

高級貝ボタンにカテゴライズされる逸品。

高瀬貝のものより、約2倍も高いです。

 

そもそも、

天然素材である貝ボタンは、

普通のポリエステル釦の

10倍の値段とも言われています。

 

ポリエステルの釦 <<質・価格共に大きな壁<<  高瀬貝 < 白蝶貝

 

よく考えてみて下さい。

自然の産物である貝です。

イタリア製の

2万円、3万円以上するような高級シャツは

白蝶貝の貝釦。

厚みがあり、およそ4mm厚。

 

貝の成長スピードを考えると、


その4mm厚のボタンを削り出せる


貝殻の厚さになるまで


約6年は必要なのだそうです。

それだけ時間をかけて

成長しないと作れない

装飾性が高く美しい貝ボタン。

無限に作れるポリエステルの釦が

安くて当然なのも頷けます。

だから、

貝ボタンは貝ボタンでも、

自分の所有しているシャツにも使われている

こだわりの高級な白蝶貝ボタンで

こだわりのシャツにしよう。

なんて考えていましたが、

高瀬貝のものでも

質が高ければ十分美しいんですね。

職人さんの技術は本当に素晴らしいです。

ですので、

 

しっかりと熟考しようと思います。

本当に勉強になりました。

 

あと他に、豆知識として。

貝ボタンは一般に

「欠ける」「割れ易い」

といった印象を持たれています。

僕もそうでした。

 

しかし、

川西町で貝ボタンの生産に携わる方からすると、

実はそうではなく、

昔、貝ボタンの流通が追いつかない時代があり、

その時に粗悪品が一時期 出回ってしまい、

そういったトラブルが

頻繁に起きてしまったからなのだとか。

本来ならば、

貝殻の丈夫な箇所を見極めて使用、削り出してボタンにする為、

そういう

「欠ける」「割れ易い」

といった事はあまりないのだそうです。

 

ただ、

僕が持っている

イタリア製のロロピアーナのシャツは、

白蝶貝製の貝ボタンなのですが、

ひとつ欠けてしまいました。

言い切れはしないという事ですかね・・・(・・;)

 

※ちなみにコレ↓

IMG_0471
LORO PIANA (ロロ ピアーナ)
コットンシルク ストライプシャツ
→ http://mtatkk.com/blog-entry-13494.html
川西町の皆さん。

本当にありがとうございました。

 

もし、興味のある方は、

下記に連絡先等を紹介しておきますので、

よろしければ是非。

 

川西町商工会
TEL:0745-44-0480
→ http://web1.kcn.jp/kawanisityou-syoukoukai/

 

株式会社トモイ さん
TEL:0745-44-0066

 

阪本才治商店 さん
TEL:0745-43-0129

 

 

 

 

 

ファッションが好きで、気付けば品質の高い洋服に触れる機会が多くなり、

結果、行き着いたところは、

「上質で心地の良い生地をみんなに伝えたい。」という気持ち。

そこで、良品質なオリジナルのシャツを企画し、

興味のある方に届けようと こつこつ取り組んでおります。

その取り組みの動向をまとめた

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僕の上質なシャツを届けたい気持ちが伝われば嬉しいです。

 

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生川敏弘(なるかわとしひろ)
1986年、三重県四日市市生まれ。いまは岡山県岡山市在住です。 ファッションが好き過ぎて、気付けば、デニムジーンズで有名な岡山県 児島のアパレル生産業界へ飛び込みましたが、身体を壊し、同時に心も折れてしまい離職。 好きで飛び込んだ道を諦めた事で、人生に迷い、出した答えが海外遊学。カナダのトロントへ1年滞在しました。 ファッションの繋がりから現地のアパレル・ファッション関係者の人たちと仲良くなり、一時住む家を無くしかけるも、そういった現地の友人達のおかげで救われたりと、ファッション好きだったからこそ海外での生活が潤った事で、自分にはやはりファッションなんだと再認識。 帰国後、名古屋でファッションの販売員などを経て、 現在は、こつこつ続けているブログを軸に、 Facebook・InstagramなどのSNSによる情報発信をしながら、 自分のファッションブランドを立ち上げるべく準備中です。 旧ブログは、「30歳目前にしてファッションを考える」です。

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生川敏弘(なるかわとしひろ)

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