後編 ERRICO FORMICOLA コットンチェック ボタンダウンシャツ 

後編 ERRICO FORMICOLA コットンチェック ボタンダウンシャツ
エリコ フォルミコラ (エリッコ フォルミコラ)

 

 

タンスの奥に眠っているアイテムでも、

これを紹介したいかなと ふと思ったものや、

購入したてだろうが、

購入から少し間が空いてしまおうが、

その時の気分で私物を紹介するカテゴリ

「買ったもの・ワードローブ紹介」

 

 

 

errico2.jpg
昨日の 前編(→ http://mtatkk.com/blog-entry-13606.html) の続きです。

前回では、

ブランドと同名のエリコ フォルミコラ氏が、

えげつないブランドで経験を積んできた方という事が分かりました。

今回は いつものように、アイテムの解説を僕なりに。

 

 

errico1.jpg
ERRICO FORMICOLA
エリコ フォルミコラ (エリッコ フォルミコラ)
コットンチェック ボタンダウンシャツ

イタリア製

まず最初に、このレベルになると、

生地・縫製・付属などは全て文句ナシです。

そんな中、

わかりやすくひとつ、

ポイントを挙げるなら手縫いされた箇所。

・台襟の首ぐりへの縫い付け箇所

・脇の裾部分にある、ガゼットの縫い付け。

・ボタンホール。

・袖口の短冊(剣ボロ)にあるバータック。

・アームホール。

・釦の留め付け方。

 

 

写真と一緒に解説していきます(^^)

 

 

errico9.jpg
台襟の、首ぐりへの縫い付けが手縫い。

丸みのある首周りの形状に対応させてるとかそうじゃないとか…..。

詳しくはわかりません….orz

画像がわかり辛いので、

 

こちらの画像もご覧下さい。

↓ ↓ ↓ ↓
エリコ
本来、

通常のシャツならば

黄色い点線のようにステッチが入りますが、

ハンドステッチで見えないように縫われています。

袖口の短冊(剣ボロ)にあるカン止め(バータック)。

 

 

indとerrico15
アップで撮ると・・・

↓ ↓ ↓

エリコ3
一般的なカン止めと比べて、凹凸感があります。

一般的なシャツは、

ここにカン止めの入らないものがほとんどだと思います。

※他にも、

前中心の見返しにも 手縫いのカン止めが施されています。

本当は、

この短冊の仕立て方の良し悪しなんかも説明できれば良いんですが、

そこまでの知識を持ち合わせていない自分が残念です…..orz

 

 

errico7.jpg
脇線の裾部に当てられたガゼット(当て布)

補強が目的で存在するガゼット。

昔のものは、生地・縫製・縫製に使われる糸など、

現在よりも良いものではなかった時代。

当時は、この脇の裾からシャツが裂けたりすることがあったそうです。

価格帯が高く、

シャツに深く理解のあるブランドのものには

よく見られるディテールだと思います。

 

 

errico5.jpg
アームホール(袖と肩とのつなぎ目)

※正確には、ミシン縫製とのミックスで、

ミシンで折り伏せ縫いをし、縫い代の最後の始末を手縫いで処理。

これも、

シャツの柄によりわかり辛いですが、

アップで撮影したものを。

↓ ↓ ↓

indとerrico5
エリコ2
↑ 手縫いならではな、繊細なステッチワーク。

ハンドステッチによる糸目を

黄色い丸で囲んでみましたが、確認できますか?

つづいてボタンホール。

 


ボタンホールミシンで仕上げられるものがほとんどの中、

ひとつひとつ手縫いで作られています。

一般的なシャツの、ミシンでかがられたボタンホールはこちら。

↓ ↓ ↓
indとerrico10
立体感と、見た目のきれいさが全然違います。

次は袖付けについて。

 

 

errico6.jpg
袖は後付け。

腕をおろした時に、自然な身体の形に沿うようになされています。

人は、腕をおろすと、腕は 手に向かうにつれ、少し前に振ります。

袖が前振りの状態になる技術です。

これも、黄色い線で脇線をなぞってみました。

↓ ↓ ↓
エリコ5
お手持ちのシャツで、

同じように

身頃の脇線が 袖の縫い目とズラして

取り付けてあるものがあるか見てみてください。

特に、

アメカジファッションの方、

ストリート系の方、

ドメスカジュアルブランドが多い方。

あまりこういった構造のシャツは

お手持ちのラインナップにはないはずです。

もしくは

もっと簡素化された造り・縫製仕様のものだと思います。

僕自身、

こういった構造のシャツは全然持ってません・・・(>_<;)

本格イタカジファッションの方は、

多くお持ちかもしれません(^^)

運針(ミシンピッチ)の細かさが半端ないです。

運針が小さい(細かい)と、

例えば、縫製ミスをした時なんかに糸をほどく際、

目が小さ過ぎて ほどき辛いんです。

こばさみ(糸切りバサミ)の先端をうまく操らないと、

生地を直接切ったりなんていうのも少なくはないはずです。

逆にジーンズなんかは運針が大きいので、

是非、お手持ちのものと比べてみてください。

※生地の柄もあり、

わかり辛過ぎたので写真は用意してません。

 

 

errico8.jpg
袖口の形が、先にすぼんでいます。

これもまた、丸みある立体的な人体。手首にフィットする為の構造です。

わかり易くするとこんな感じです。

↓ ↓ ↓ ↓

エリコ4
ボタンは、天然素材の貝釦。

 

errico4.jpg
本当に品のある輝きです。

中途半端な日本ブランドでも貝ボタンを使用している所はありますが、

いわゆる貝ボタン(シェル釦)の中でも

グレードの低い量販品だったりします。

高瀬貝、黒蝶貝、白蝶貝。このあたりが、主な貝釦の種類でしょうか。

釦に使われる貝は、

掘り下げると もっと種類がありますが、

主に、代表的な↑これらを覚えておけば間違いないと思います。

そして、釦の留め付け方が、鳥足掛け・千鳥掛け。

そうすることで、一カ所が支点になって

横から見ると釦が傾くので、

釦掛けがし易くなると言われています。

 

 

ぼたん1
↑写真向かって左側が支点となり、

ボタンが少し傾いています。

これにより、

前述したように 釦が掛け易くなります。

 

 

ぼたん2
↑根巻きして、釦に浮き(生地と釦との間に隙間)を作り、

釦の掛け易さと収まりの良さが生まれるようなされています。

改めて、ボタンの写真をもう一度。

 

 

errico4.jpg
↑ ↑ ↑

鳥の足跡のようですね(^^)

生地。

 

 

errico14.jpg
綿100%なのに、恐ろしい程の滑らかさを備えています。

ややぬめり感さえ感じます。

何番手の糸を用いられてるかが

僕には見抜けないのが申し訳ないです。

もちろん、あのアイテムにも活躍してもらいました(^^)

errico16.jpg
生地のアップ。

↓ ↓ ↓ ↓

 

 

errico15.jpg
生地を構成している糸の美しさが伝わります。

非常に細い糸。

太さにムラがなく、

本当にきれいに打ち込まれています。

そして、

たくましさを感じるハリ・コシを備えています。

実物の触り心地を体感して頂けないのがとても悔しいくらいです!

すごくないですか?

綿100%の生地で、

しなやかさとコシの強さを持ち、

撫でるとぬめりを感じるんです。

少しだけオイリーなレザーの、

あのしっとりとしたタッチに近いかもしれません。

イタリアの上質なコットンは、

下手なシルクをも凌ぐ。

なんて話も聞いた事があります。

手縫いの箇所が多いのは、

身体の丸みを表現するためと言われていますが、

正直、よっぽどトップレベルの

もの作りをしている人達(テーラーや、シャツなど)でないと

ミシンによるマシンメイドのものと手縫いのものとで

違いは分からないと思います。

僕の意見を述べるなら、

生地を潰す事なく縫い上げる事が出来るのは

間違いなく手縫いによる仕上げなので、

(質の良い生地に優しい仕立て方。)

上質な生地を使用してるからこそ、

その生地のパフォーマンスも最大限に活かせれるのかなとも思います。

コットン100%で、安定の メイド イン イタリー。

36,720円(34,000円+税)が、税込み9,180円でした。

コーディネートへの取り入れ易さだとかは問題ないですし、

何より、これでまたひとつ、「本物」に触れる事ができるので、

いつか自分がオリジナルブランドを立ち上げる時がくるならば、

その時の大事な資料にしていこうと思います(^^)
errico3.jpg
この、台衿の立ち上がり方が迫力満点です!

しびれます!(>_<)

 

 

 

 

 

ファッションが好きで、気付けば品質の高い洋服に触れる機会が多くなり、

結果、行き着いたところは、

「上質で心地の良い生地をみんなに伝えたい。」という気持ち。

そこで、良品質なオリジナルのシャツを企画し、

興味のある方に届けようと こつこつ取り組んでおります。

その取り組みの動向をまとめた

ブログ内カテゴリー【オリジナルのシャツに向けて】

→ http://mtatkk.com/blog-entry-category/blog-category-39

僕の上質なシャツを届けたい気持ちが伝われば嬉しいです。

 

【質問等で、僕とコンタクトを取りたいという方。】

 

ブログ「30歳目前にしてファッションを考える」

Facebookページへのリンクです。

30歳目前にしてファッションを考える-Facebookページ-

(↑クリックでリンク先へアクセスして頂けます。)

たまに、Facebook上のみで

簡単に話題を紹介してます。

The following two tabs change content below.
生川敏弘(なるかわとしひろ)
1986年、三重県四日市市生まれ。いまは岡山県岡山市在住です。 ファッションが好き過ぎて、気付けば、デニムジーンズで有名な岡山県 児島のアパレル生産業界へ飛び込みましたが、身体を壊し、同時に心も折れてしまい離職。 好きで飛び込んだ道を諦めた事で、人生に迷い、出した答えが海外遊学。カナダのトロントへ1年滞在しました。 ファッションの繋がりから現地のアパレル・ファッション関係者の人たちと仲良くなり、一時住む家を無くしかけるも、そういった現地の友人達のおかげで救われたりと、ファッション好きだったからこそ海外での生活が潤った事で、自分にはやはりファッションなんだと再認識。 帰国後、名古屋でファッションの販売員などを経て、 現在は、こつこつ続けているブログを軸に、 Facebook・InstagramなどのSNSによる情報発信をしながら、 自分のファッションブランドを立ち上げるべく準備中です。 旧ブログは、「30歳目前にしてファッションを考える」です。

ABOUTこの記事をかいた人

生川敏弘(なるかわとしひろ)

1986年、三重県四日市市生まれ。いまは岡山県岡山市在住です。 ファッションが好き過ぎて、気付けば、デニムジーンズで有名な岡山県 児島のアパレル生産業界へ飛び込みましたが、身体を壊し、同時に心も折れてしまい離職。 好きで飛び込んだ道を諦めた事で、人生に迷い、出した答えが海外遊学。カナダのトロントへ1年滞在しました。 ファッションの繋がりから現地のアパレル・ファッション関係者の人たちと仲良くなり、一時住む家を無くしかけるも、そういった現地の友人達のおかげで救われたりと、ファッション好きだったからこそ海外での生活が潤った事で、自分にはやはりファッションなんだと再認識。 帰国後、名古屋でファッションの販売員などを経て、 現在は、こつこつ続けているブログを軸に、 Facebook・InstagramなどのSNSによる情報発信をしながら、 自分のファッションブランドを立ち上げるべく準備中です。 旧ブログは、「30歳目前にしてファッションを考える」です。